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長谷川資朗展 −古典文学を美人画へと昇華させて−

(終了) -
エトワール画廊

一昨年末から昨年初めにかけて、パリで「長谷川資朗展」が開催され、大好評を博した。その時、敷島画廊(仙台、佐々木嘉則社長)と三上満良先生(宮城県美術館副館長)が中心となり作製した『長谷川資朗作品集』は、長谷川先生の飛躍への道程や日本絵画史まで概覧できる貴重な資料である。

その作品集から重要な部分を抜粋して紹介したい。「長谷川先生が目指したのは、洋画(近代)の側からの日本画や工芸(伝統)の側への越境であり、分野の垣根を取り払い、西洋で生まれた油彩の技法を用いて、日本の美術史に連なる新しい絵画を創造することである。」「洋画と日本画と工芸の間の境界線もヒエラルキーも白紙還元し、近代美術が切り捨てた職人的技法や装飾性を再評価して、コンパクトな小宇宙的絵画を作り出そうというものである。」

そして、ヨーロッパの他の国からも個展開催の要請がきている。

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