2011.4.5
店主インタビュー 四季彩舎
石井信氏
Q お父様とお二人でやってらっしゃるのですね。こちらが始まったのはいつ頃ですか?
A 四季彩舎は1996年にオープンしましたので、今年で15年ですね。
元々は祖父が芸術新聞社という出版社をやっていたんですけれども、会社の画廊部門で中村屋画廊というのがあったんです。そこから四季彩舎として独立しました。
Q 当時から絵画が専門なのですか?
A はい。日本画から洋画まで絵画全般が専門です。現存の作家が中心ですね。高塚省吾やミズテツオは中村屋画廊時代から、おつきあいがあります。
Q 当時も京橋だったんですか?
A オープンは銀座です。2年程して、その後京橋に移転しました。
Q お取扱いされている作家さんではミズテツオさんを全面的に押してらっしゃるのですか?
A どの作家も全面的に押してますよ。
ただ、ミズさんとは、お付き合いが長いというのはありますね。
四季彩舎のロゴデザインも、ミズさんに依頼しました。
Q 今は若い方もたくさん扱っておられるんですか?
A はい。
私が四季彩舎で働くようになったのは、2年ほど前からなんですけど、その頃から若手の作家も積極的に取り扱うようになりました。それまで美術関係の出版社で働いていたんですが、その当時であった作家さんも多く取り扱ってますね。
Q 新しく作家さんを開拓する時には、どういう風にして探されるんですか?
A 最初の頃は、卒展に行ったり、公募展を開拓していくのが中心でした。あとは作家の紹介で出会うケースも多いですね。
4月16日まで水野美加という写真家の展覧会を開催していますが、絵画だけに囚われず、写真や立体など様々なジャンルの作品を紹介していきたいですね。でも今は、新しい作家さんをどんどん増やすというよりは、今扱っている作家さんや中堅の作家さん力を入れていこうと思っています。いいと思った人を長く。一度扱うと決めたらその作家さんと一緒に一生頑張っていくという気持ちで扱うんです。
Q フェイスブックとかツイッターなどで結構情報発信されていますね。
A 試行錯誤しながらですが、情報発信はしています。例えば、フェイスブックの中でもファンページ、グループページと目的にあった使えるサービスが色々あるんですよ。その辺を上手く使い分けたいなあと。元々そういうのが好きだったので、楽しみながらやっていますね。
Q 画廊以外でもアートイベントなど行ったりしているんですか?
A ちょうど4月23日から5月の末まで、金丸悠児さんの作品を、銀座にあるビストロヌガというお店で展示するんですよ。有名なソムリエがオーナーで、ワインが美味しいお店なんです。そこで絵を買うこともできて、4月の23日はトークショーもやるんですよ。
Q ではお酒はお好きなんですね。
A 好きですね(笑)
Q 今おすすめの作家さんとかいらっしゃるんですか?
A はい、細井世思子さんが、いいですね。今回「東京アートアンティーク」でも発表しますが、去年行われたULTRAというアートフェアでも、評判がよかったんですよ。作品自体はメルヘンチックな感じなんですけど、ただかわいいだけじゃなくて、絵として結構面白いかなと思ってまして。手が込んでるんですよ、すごく。
Q ご自分で買われるようなコレクションはあるのですか?
A 気に入った作品がある時は買うこともありますが、もっぱら観る方が多いです。
Q ご自宅には作品を飾っているのですか?
A 掛けてますよ。瀧下和之さんに子供が産まれた時に描いてもらった鬼の作品が。子供の名前を鬼が書いているような。あとは金丸悠児さんの作品と安岡亜蘭さんの作品。
Q 最後に東京アートアンティークに来られる方にメッセージをお願いいたします。
A では、このインタビュー記事をご覧になった方で御来店いただいた方に金丸さんのカタログを先着5名にプレゼントします!
お忙しい中ありがとうございました。
(2011年3月)
四季彩舎
東京都中央区京橋2-11-9 西堀11番地ビル2F