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ニューフィクション

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ROD GALLERY

小中学生の頃に気の赴くままノートに描いた落書きのような小さなキャラクターを複数のレイヤーによるエアブラシの色面空間の中に点在させる小川泰。

ざわざわとした感覚を呼び起こす一コマ漫画のようなワンシーンを描く廣島新吉。

「ニューフィクション」と題された今回の2人展ではそれぞれのフィクションが同空間に並ぶ。

期間中には関東落研連合による落語公演も行われる予定だ。

物語は一人遊びから始まる。

作り話は膨らんで弾けて泡のように生み出され続ける。

安易な調和を超えて紡ぎ出されるフィクションの混沌としたノイズが展示空間を満たすことだろう。

  

RODGALLERYディレクター
藤田 つぐみ

 


 

落語とフィクション

 
落語のことを「はなし」、落語家のことを「はなし家」と呼ぶ。

では、「はなし」とは何か?

あたりまえすぎて、なにをいまさらと思われるかも知れないが、これは漢字にするとわかりやすい。

「噺」や「咄」と書く。読んで字の如し。

口から新しいことを言ったり、口から出まかせを言ったり、つまり、即興性や一回性、そう、その場かぎりのフィクションこそ「はなし」の、そして落語の醍醐味なのだ。

延宝3年(1680)の『囃物語』は、「出書正しき」「ものがたり」に対して、「まことしからぬ」ことを「はなし」の特性として挙げているが、そうなのだ、はなし=落語とは、本来「戯言」にほかならない。

さあ、いささか淫靡で猥雑ながらも、奔放ではつらつたる、自由な想像力を楽しもう。

 

芸能史研究者
京都芸術大学芸術教養学科准教授
宮 信明

 

「ニューフィクション」関東落研連合落語講演会
日程:会期中毎週土曜日(11月9日、16日、23日)
時間:14:00〜
入場料:無料(予約不要)
※演者、演目は入れ替わりがございます。
 第1週は古典落語、2-3週は創作落語を予定しております。

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