INSIDE
家の中の部屋の中のベッドの中。
横たわった体の中の夢の中の記憶の中。
まるでマトリョーシカのように内側を辿って進んでいくプライベートな領域をテーマにした絵画、陶芸、漆芸によるグループ展を開催します。
冬の日に、是非ご高覧ください。
詳細は下記のとおりです。
参加アーティスト
稲垣 美侑(いながき みゆき)
内海 紗英子(うつみ さえこ)
角谷 沙奈美(かくたに さなみ)
西久松 友花(にしひさまつ ゆうか)
各作家の詳細はこちらから
http://www.rodgallery.jp/Exhibitions/2024/December/groupexhibition_inside.html
少しずつ白んでゆく景色に耳を澄ます。
光はここにあって、遠くから呼び声が聞こえてくる。
一歩一歩、蹠に触れる木の温もりと風の色。
一歩、羽を広げて景色に触れる。
白い鳥、白い影一世界はどのような姿をしていたか。
稲垣 美侑
自分の奥底には憧れがあります。
クリスチャン家庭に生まれ、教会に通い育つなかで、神聖な美しさが目指す理想として私の内側に根付きました。
日常のなかで揺れ動いてしまう心にとって、その光は憧れであり、指針であり、「ゆだねる」ことで私に安定をもたらします。
内海 紗英子
風景の一部としての 「家」は私が好んで描くモチーフの一つです。
今回は、その中で営まれている暮らしをテーマにしています。
近年において、外壁が失われ、生活が露わになった部屋をモニター越しに目にする機会が増えています。
それでも私たちの日常は続き、家が安息の場であり続けることを願っています。
角谷 沙奈美
生い茂る草木の奥から微かに鳥の声が聞こえたので、ふと茂みをかき分けてみた。
鳴き声の主の姿は見えなかったが、秘密の空間を覗いてしまったような感覚になった。
人も、鳥も、昆虫たちも棲処を必要とする。
其々の主体が独自に構築した世界の中で、連綿と生命を繋いできた。
ドローイングによって部分的に抽出した営みの形象を、一つ一つ物語を紡ぎながら陶立体へと変換する。
西久松 友花
アクセス
ROD GALLERY ROD GALLERY
〒104-0031 東京都中央区京橋2-7-12 1F
03-3561-2277 11:00 - 19:00 火・水・木曜日、不定休有