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生誕110周年 浅野弥衞展

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GALLERY 麟

「生誕110周年 浅野弥衛展」を開催させて頂きます。
白の油彩を塗り、手のひらでキャンバスの湿度を感知し一息に引掻く、更に黒の油彩を塗り、拭きあげる技法は作家の代表する技法で、俗に”白の引掻き”と呼ばれています。この度は見事な磨き上げによる大理石の様な質感さえ感じる美しい線描作品をご用意しております。

浅野はほとんどの作品を無題としており、通称名で呼ばれる作品があります。この度は”白の引っ掻き”の他に”耕し” ”カツオ” ”黒の引っ掻き” ”水玉”などの作品も揃えております。
この機会にご高覧頂けますと幸いです。
  

 

 

浅野弥衞

1914年10月1日三重県鈴鹿市神戸町に生まれる。1932年神戸中学を卒業し、職業軍人となり満州に赴任する。1933年帰国し、このころより絵筆を持つようになる。郷里の詩人で美術批評家の野田理一と知り合い、その影響から抽象表現に興味を持つ。1938年二度目の応召で中国へ赴任。翌年中国より帰国。長谷川三郎の主宰する美術創作家協会に参加。1944年三度目の召集でフィリピンに赴任。1950年美術文化協会会員になる。1957年ころより、厚く塗ったマティエールを自在に引っかく“引っかき”という技法で、独自な抽象表現を展開していく。同年、鈴鹿信用組合理事になる。1959年鈴鹿信用金庫代表理事を辞任。この頃より個展行うようになる。1963年美術文化協会退会。1991年、三重県民功労賞受賞。1996年2月22日没享年81歳

 

主な美術館個展・グループ展歴

1979年アートナウ’79展(兵庫県立近代美術館)

1982年現代美術の展望展(富山県立近代美術館)

1985年名古屋市芸術賞特賞受賞

1986年現代の白と黒(埼玉県立近代美術館)

1987年個展(Japanska Galleriet,ストックホルム)

1988年現代美術の動勢-絵画PART2(富山県立近代美術館)

1989年個展(鈴鹿市文化会館)

1990年JAPANISCHE KUNST DER ACHTZIGER JAHRE(KUNSTFEREIN,フランクフルト)

1994年心で見る美術展(名古屋市美術館)

1995年線について(板橋区立美術館)

1996年個展(三重県立美術館)

1997年個展(名古屋市美術館)
2003年個展(静岡アートギャラリー)

2004年個展(パラミタミュージアム,三重)

2007年三重の三人-浅野弥衛・小林研三・伊藤利彦(三重県立美術館)

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