2023.3.6
「東京 アート アンティーク」2023年4月27日~29日
トークイベント、ワークショップ、展覧会ほか詳細決定
東京 アート アンティーク 実行委員会は、「東京 アート アンティーク 2023 ~日本橋・京橋美術まつり~(以下、東京 アート アンティーク)」を2023年4月27日(木)から4月29日(土)の3日間開催いたします。
「東京 アート アンティーク」は、「日本橋・京橋美術骨董まつり」として1998年に始まり、年に1回から2回開催してまいりました。2010年に名称を「東京 アート アンティーク」と改めてから、今回で13回目を迎えることとなり、86軒と1団体の美術店・画廊が参加します。
東京都中央区の日本橋・京橋エリアは、戦後から古美術・工芸・日本画・近代絵画・彫刻・版画・現代アートなど老舗、有名店を含む約150の専門店が多岐にわたり集積しています。その地域性を活かし、古美術店、画廊の店主が、幅広い層の方々にアートをより身近に感じられるイベントを開催します。
今回の注目イベントとして、中央区の有形文化財に指定されている「明治屋京橋ビル」7階ホールにて、スペシャルトークイベントを行います。静嘉堂文庫美術館副館長 安村敏信氏を招き、繭山龍泉堂代表取締役の川島公之氏と対談いただきます。歴史的建造物であり、時代を先駆けて日本の食文化をリードした明治屋で、美術をテーマにイベントを行うことは、京橋・日本橋を芸術文化の街として捉える上でも意義あることと捉えています。
また、約48軒の美術店・画廊が期間中に展覧会を開催し、初心者でも日本橋・京橋を散策しながら気軽にアートに触れることができる、アート三昧な期間となります。美術館と違い、ガラス越しに鑑賞するのではなく、実際に手に取り、触れて、店主や作家と語り合い、アートと人の繋がりを感じていただくことができる機会となります。
ウェブサイトでは、来場不要のオンライン展覧会も開催し、より多くの方にアートを楽しんでいただき、人生を豊かに送る一助となるよう勤めてまいります。
*参加店舗は、消毒、換気を行い、新型コロナウイルスの感染拡大防止対策につとめております。
*来場者が混み合うことが予想される展覧会では、入場制限を設ける場合がございます。
【開催概要】
名称 : 東京 アート アンティーク 2023 ~日本橋・京橋美術まつり~
開催日程 : 2023年4月27日(木)~29日(土) 各店舗の営業時間に準ずる
エリア : 東京都中央区 京橋・日本橋を中心とした地域
美術店・画廊 : 86軒、1団体(2022年12月26日現在)
主催・運営 : 東京 アート アンティーク 実行委員会
公式ウェブサイト: https://www.tokyoartantiques.com/
Facebook : https://www.facebook.com/Tokyo.A.A
後援 :中央区
協賛(五十音順):artscape
一般社団法人 京橋彩区エリアマネジメント
京橋エドグラン管理組合
中央エフエム ラジオシティ
東京建物株式会社
戸田建設株式会社
<参考資料>
2023年度パンフレットダウンロード:https://www.tokyoartantiques.com/download/taa_pamph_2023.pdf
【主なイベント】
■スペシャルトークイベント『もろもろ美術談義』
東京丸の内に昨年移転した三菱の二代社長岩崎彌之助、四代小彌太父子のコレクションを蔵する美の殿堂、静嘉堂@丸の内。同館副館長、安村敏信先生を東京アートアンティークへお迎えし、繭山龍泉堂代表取締役川島公之氏と「もろもろ美術談義」を中央区の有形文化財である明治屋京橋ビルの7階ホールにてスペシャルトークイベントとして開催いたします。静嘉堂@丸の内について、安村先生、川島氏の美術遍歴などなど。日本と中国の美術をユニークな視点から捉える両氏。どんなお話が展開するでしょう!
登壇者 :安村敏信、川島公之
日時 :2023年4月28日(金)19:00〜20:30
会場 :明治屋ホール(東京都中央区京橋2-2-8 明治屋京橋ビル7F)
入場料 :無料
定員 :80名(お申し込み順)
参加方法 :3月15日よりウェブサイトにてお知らせする申し込みフォームより
安村 敏信(やすむら としのぶ)
北斎館館長・静嘉堂文庫美術館副館長
1953年富山県生まれ。萬美術屋。
東北大学大学院博士課程前期修了。1979年より板橋区立美術館学芸員として、江戸文化シリーズと銘打ち、江戸時代美術史のユニークな展覧会を開催し、注目を集める。2005年より2013年まで同館館長を務め、以後、萬美術屋として日本美術の普及活動をフリーの立場で展開。現在、北斎館館長、静嘉堂文庫美術館副館長、国際浮世絵学会常任理事。
編書・著書に『美術館商売』(勉誠出版)『もっと知りたい狩野派 探幽と江戸狩野派』(東京美術)『日本の幽霊名画集』(人類文化社)『江戸の絵師「暮らしと稼ぎ」』(小学館)『狩野一信五百羅漢』(小学館)『江戸絵画の非常識』(敬文舎)『日本美術全集・第13巻「宗達・光琳と桂離宮」』(小学館)『線で読み解く日本の名画』(幻戯書房)『若冲BOX・FIVEーCOLORS』(講談社)『ゆるかわ妖怪絵』(講談社)『くらべてわかる若冲応挙』(敬文舎)など多数。
川島 公之(かわしま ただし)
株式会社繭山龍泉堂 代表取締役 東京美術商協同組合理事長・東京美術倶楽部常務取締役・東洋陶磁学会監事・日本陶磁協会理事・『陶説』編集委員
1963年東京生まれ。1988年成城大学文芸学部芸術学科卒業後、東洋古美術の老舗、繭山龍泉堂に入社。現在、代表取締役。著書に「美術商繭山松太郎」(『陶説』、2005年)、「山中定次郎」(『陶説』、2006年)、「わが国における中国鑑賞陶磁の受容とその変遷」(『東洋陶磁』、2013年)。美術館、カルチャーセンターなどで、中国陶磁についての講演、講義を多数実施するなど、美術商の枠を超えて、学術界でも活躍している。
会場:明治屋ホール
(明治屋京橋ビル7階 東京都中央区京橋2-2-8)
明治屋京橋ビルは、昭和8 年(1933 年)に建築され、ルネサンス様式の優美な姿が特徴の明治屋京橋ビル。地下鉄の駅と一体化となって建設された民間建造物としては現存する最古のもの。近代建築史上重要な建造物であることから中央区の有形文化財に指定(平成21 年(2009 年)1 月)された。建築は、戦前期の日本において最大級かつ最良の設計組織と称された曾禰中條(そねちゅうじょう)建築事務所によるもの。
明治屋は、1885年(明治18年)創業者磯野計、横浜万代町で船舶納入業として創業し、翌年から英国よりジャムの輸入販売を開始。1911年(明治44年)自社ブランドであるMYジャム発売とともに株式会社明治屋を設立。以降、時代に先駆けてフランスワインや調味料の輸入販売、レストラン事業『京橋モルチェ』(中央亭)を手がけている。
*写真(下)明治屋京橋ビル昭和8年竣工時画像
【主な展覧会】
■堅山南風展 自然美をみつめて
会期:4月24(月)〜29日(土・祝)
会場:林田画廊
文化勲章作家の堅山南風は昭和55年93歳で亡くなるまであまたの名作を残した昭和を代表する画家。大正2年文展に「霜月頃」を出品し、まったくの無名作家が最高賞の2等賞を獲得、注目の新人としてデビュー。この時強く推した横山大観を師として以後院展を舞台に活動を共にする。大正末に院展同人になってから昭和期を代表する日本画家のひとりとして活躍。作品は花鳥画だけではなく魅力的な人物画を描く事でも知られ、代表作に「大観先生」(横山大観記念館)「O氏像」(奥村土牛記念館)「白雨」(東京国立近代美術館)「鳴龍」(日光東照宮)などがある。
本展では、晩年に描いた「花菖蒲」の作品を中心に、自然と向き合い取材を重ねた貴重なデッサンを展示。
■ある日、黒猫と日々と
会期:4月20日(木)〜28日(金)
会場:一番星画廊
洋画家石田淳一の個展。石田淳一は、画業のかたわら日々をうつしとるようにドローイングを続けている。愛猫ジジの登場が多い2022年分のドローイング作品を展示。
■土器展 Japanese Earthenware from the JOMON to HEIAN periods
会期:会期:4月24(月)〜29日(土)
会場:古美術 川崎
縄文土器を中心に日本の土器を展示即売。縄文土器、土師器、須恵器などの他、花器として使用できるものも紹介。
■ユスト・アナセンと20世紀デンマークの家具展
会期:4月27日(木)〜5月6日(土)
会場:ルカスカンシナビア
Ib Just Andersen/ユスト・アナセン 1884-1943
グリーンランド生まれ。デンマークへ渡り、Georg Jensenなどの宝飾商でデザインを担当。1918年に自身の工房を設立。
北欧神話、アールヌーボー、アールデコ、動物などをモチーフに、なかでも中国や日本など東洋の古典的意匠に強い関心を持ち、錫、真鍮、銅、青銀などの素材を用いて独自の造形力で数多くの製品を生み出した。鉛とアンチモンを調合し、鑑賞に堪えながらも鋳造に適した独自開発の「DISKOMETAL」は深緑色を呈している様子から、故郷グリーンランドのDISKO湾に映る深緑色にちなんで命名。デンマークでは一家にひとつはユストの作品が飾られていると云われている。
■黒川大介個展Ⅹ
会期:4月15日(土)〜29日(土・祝)
会場:松森美術
今年で10回目を迎える、吹きガラス作家・黒川大介氏の個展。光によって変わる表情、天体の表面をも思わせる不可思議な表現。黒川氏の作品には、ガラスの変幻自在の魅力がこめられている。新作の他に、黒川氏がこれまで生み出してきた多岐にわたるシリーズの作品を展示。特別な日を華やかに演出する作品や、日常使いにぴったりのうつわなど、様々なシーンに合わせて選べることも魅力。
■Life on this planet
会期:4月12日(水)〜29日(土・祝)
会場:木雞、メゾンドネコ
「Life on this planet」は地球上の生き物達をテーマに、古美術「木雞」とギャラリー「メゾンドネコ」の2店舗による共同企画展です。中国陶磁器を中心とした古美術と、現代の木彫、陶器、彫金、絵画などの作家たちとの競演です。
人類が及ぼす地球環境の変化は、生体系に大変な影響を与えている今、我々と主に歩んでくれた彼らへの尊厳の気持ちを展示を通して発信したいと思います。
■spring 2
会期:4月27日(木)〜29日(土・祝)
会場:GALLERY 麟
心地良い春を感じる作品を中心に展示。
予定作家:浅野弥衛、横溝美由紀、稲岡幸子、小川万莉子、鈴木淳夫、和田直祐、柏木悦子
■ROD GALLERY Group Exhibition ROD Vol.1
会期:4月7日(金)〜29日(土・祝)
会場:ROD GALLERY
ROD GALLERY開廊初の成田輝、長谷良樹、濱口健、藤田つぐみによるグループ展。これからのROD GALLERYの方向性を感じられる展示となっている。
■BEYOND THE AGES/PORTRAIT
会期:4月8日(土)〜29日(土・祝)
会場:Sansiao Gallery
写真作品のMARKETが日本でも徐々に広がってきている昨今、PORTRAIT作品に焦点を当てて、PHOTOGRAPHERの方々に作品を制作してもらい、Sansiao Gallery在庫のPORTRAIT作品とのコラボ展示を試みた企画。
■一期一会 KIKU From Andy Warhol
会期:4月27日(木)〜29日(土・祝)
会場:戸村美術/ギャラリー戸村
京都でも大回顧展が行われたAndy Warhol。そんな彼が、生前、親日ぶりを示すかのように制作したKIKUシリーズ。この度、貴重な試作版であるKIKUの3点全てを紹介する予定。
■桃山の陶芸
会期:4月27日(木)〜29日(土・祝)
会場:上原永山堂
桃山時代は半世紀にも満たない短い期間だったが、日本の歴史上あまり例がないほど活気に満ち、自由闊達な陶磁が創出され、この時誕生した破格の造形や斬新な意匠は、現在に至るまで日本陶磁に大きな影響を与え続けている。今回は、それらの作品に焦点を当てて紹介する。
■戦国時代の陶瓷
会期:4月27日(木)〜29日(土・祝)
会場:浦上蒼穹堂
戦国時代といっても中国の戦国時代(B.C.475〜B.C.221)、二千年以上前のやきものを特集します。印文硬陶と灰釉陶器が主ですが、その器形のシャープさには目を見張るものがあります。
■一般の方からのお問い合わせ先
東京 アート アンティーク 実行委員会
担当: 小野瀬
MAIL: info@tokyoartantiques.com