2020.4.8
被喜欢的东西包围着~我也能创作出艺术的完美搭配 其一
アートのある素敵な空間
食卓に、サイドテーブルに、玄関に、ちょこんと好きな作品を置いてみる。全体の色を作品を使って統一してみる。それだけで場が引き締まったり、エレガントになったり。毎日目にする空間だからこそ、素敵だと思える演出をして一日一日を大切にできたらいいですよね。
今回TAAでは、参加店に会場と作品をお借りして、空間コーディネーターの佐藤由美子氏に、素敵なアートのある空間をコーディネートしていただきました。
インスタグラムでも投稿していただいています。そちらもぜひ参考にしてみてください!
会場、家具はルカスカンジナビアさんにご提供いただきました。
写真:渡邉まり子
【講師プロフィール】
佐藤由美子 さとう ゆみこ
空間コーディネーター
食空間デザインStudio Stråle代表
水に浮かぶ花弁や、庭の落ち葉が美しいと感じる日本人の美意識に関心があり、日本の伝統文化、伝統工芸を研究するかたわら、伝統工芸を広めるために活動中。
日本の物作り、西洋の物作りをテーブルを通して美しく表現し、その世界を応援。
様式にとらわれない豊かな表現力をもって手掛ける空間は、多くの人々を魅了しています。
サムネールをクリックすると、詳細まで飛びます。
花見重と時代碗
一見和のものばかりが揃っているのですが、モダンなダイニングテーブルと花入れ、シンプルな枝物を合わせることで、とても現代的な空間になりました。
色味も統一されているため蒔絵が主張しすぎず、葉の黄緑が優しくバランスを取っていますね。
テーブルの上では、チラッと見える朱がアクセントになり、華やかさを演出しています。
「春梅銀座」川合玉堂 孔雀画廊
蒔絵花見重 桐に鳳凰図 江戸末期〜明治時代 菊模様秀衡椀 松田権六作 昭和 かどまつ誠心堂
マホガニーカンファレンステーブル ハンス・J・ウェグナー 1970年代
リュンビューベース early model 1930年代 ルカスカンジナビア
青とシルバーのガラスのような空間
薩摩切子はとても有名ですが、 このように無色のものは珍しく、江戸切子との区別がつきづらいものなのだそうです。
そんなグラスとオランダの染付に青い絵画が可愛らしく映えますね。
鸚鵡の陶器も、オランダ出身ですが、持ち主がとても大事にされていたようで、凝った仕覆(袋)まで作っています。
日本は殊の外脇役の入れ物(袋や箱)に情熱を注ぐのは、ものに魂が宿ると信じる文化からでしょうか。
大切に扱わないと、なんだかばちが当たってしまいそうですものね。笑
「ペルセル・ユニテ22」ドウツ 翠波画廊
江戸切子徳利、江戸硝子のグラス2点、無色の薩摩切子グラス 侘助
染付鎬蓋付菓子器 オランダ18世紀、染付鸚鵡(オウム)置物 オランダ18世紀 木雞
マホガニーダイニングセット (椅子はホースヘア張り)、オーレ・ヴァンシャー 1960年代 ルカスカンジナビア
コーディネート3
皆さん、「純銀」と「シルバー」は違うことをご存知でしたか? シルバーは銀100%ではないのですが、「純銀」は銀100%です。
この茶托は純銀で、裏はとても美しい手打ちの跡ができています。シルバーのお盆に写ってとても綺麗ですね。
獅子の柿右衛門はここでは主役。いつもそばに置いておきたいような愛らしく、存在感があります。
後ろの掛軸に描かれた馬もこの空間にぴったりとハマり、全てが引き立てあっているようです。
「厨の朝」橋本関雪 孔雀画廊
柿右衛門色絵獅子置物 一対 江戸時代 17世紀末 前坂晴天堂
白釉双耳壺 オランダ 18世紀、染付銅板煎茶碗 オランダ 19世紀 木雞
純銀 梅花式茶托 竹影堂栄真 昭和 かどまつ誠心堂
マホガニーカンファレンステーブル ハンス・J・ウェグナー 1970年代 ルカスカンジナビア
鍋島青磁でフランス料理?
この鍋島の青磁は、珍しく高台が高く、口縁には柔らかいフレアが入っていて、このように洋のコーディネートにとっても良くマッチしました。
ここに、白身のポワレが盛られている想像してみてください!
場所によってはとても無骨に見える朝鮮唐津の花瓶も、モダンなチューリップのせいでしょうか、なんだか大人しく見えます。
和の空間で使うのももちろん良いのですが、現代のモダンな空間にも合わせ方一つで素敵になるのですね。
染付獅子文皿 オランダ 18c 木雞
朝鮮唐津花生 江戸時代初期、鍋島青磁七寸皿 侘助
マホガニーダイニングセット (椅子はホースヘア張り)、オーレ・ヴァンシャー 1960年代 ルカスカンジナビア
麦僊の鳥たちとティータイム
二羽の鳥がおしゃべりをしている様子が聞こえてくるような空間ですね。皆さんは、ここにどんなストーリーを思い浮かべますか?
掛軸は床の間にかけるものだという固定観念がありますが、壁にかけるととても現代的な空間にも合います。
掛軸から額装される方もいらっしゃいますが、表具のことを知っていただくと、これもとても奥が深い世界なのです。そう、日本人が好きな「入れ物」に通じるところがあるのではないでしょうか?
このコンソールテーブルは、Parketteri/パルケテリと呼ばれる象嵌技術を用いたデザインで、この空間にスパイスを与えているようですね。
土田 麦僊「和暖」 孔雀画廊
古伊万里 色絵窓絵花鳥文輪花小皿の上に、古伊万里 色絵窓絵花鳥文輪花小向付 江戸時代末19世紀 前坂晴天堂
人魚の置物 Just Andersen、コンソールテーブル 19世紀末〜20世紀初頭 ルカスカンジナビア
コペンハーゲンタイルのサイドテーブルと竹工芸
まるで西洋のお月見のような、まったりとしたくつろぎの空間ができました。
寝室でしょうか、それともリビングの片隅でしょうか。静かだけどちょっとワイルドにも感じられる、時間をゆっくり味わうような雰囲気ですね。
ランプが月のように竹の花生けと蒔絵の菓子皿を照らして、笹のような葉っぱが風を呼び込むかのようです。
折り返し花生 米沢二郎、うさぎ図蒔絵銘々皿 戦前頃 花筥-HANABAKO
ロイヤルコペンハーゲンタイル”BACA”コンソールテーブル 1970年代
テーブルランプ 1950年代
スツール ”Gold Hill”(チーク)ポール・フンネヴァッド 1950年代
ルカスカンジナビア
次回は、佐藤由美子先生が自然豊かなご自宅で撮影されたコーディネート写真を一挙公開いたしますので、どうぞお楽しみに!