2017.4.29
東京アートアンティーク2017 開催の様子
壺中居前の桜の様子 4月14日
東京アートアンティーク2017 の2日間は天気にも恵まれ、桜がまだ残る中、春らしい気候の中での開催となりました。
今年は昨年を7店舗上回る86軒の店舗が参加し、そのうち56店舗が来場者に向けて企画展を行いました。
来場者数は店舗によりまちまちですが、多いところでは1日あたり 名近くお越しいただき(参加店アンケート集計結果)、来場者アンケートによると、今回初めてお越しいただいた方も多かったようです。
今年は開催日が2日間ということもあり、イベントをぎゅっと盛り込んだ形となりましたが、初日は丸善日本橋店 3階ギャラリーで渡邊章一郎氏、毎年恒例の繭山龍泉堂で川島公之氏、夜には京橋エドグランで北原照久氏のトークイベントが行われました。
丸善日本橋3階ギャラリー ギャラリー・トーク 渡邊木版美術画舗・ 三代目 渡邊章一郎
繭山龍泉堂 ギャラリー・トーク 川島公之『 紀元前 —古代中国の美— 』
京橋エドグラン スペシャルトークイベント 北原照久「コレクションの愉しみ」
2日目には、丸善日本橋3階ギャラリーは同内容のギャラリートークと京橋エドグランは、永井龍之介氏と阿藤芳樹氏のお二方によるトークイベントがありました。
京橋エドグラン スペシャルトークイベント 永井龍之介氏と阿藤芳樹氏への質問タイム
何れのトークイベントも初心者にはわかりやすく、美術品への理解やこれから作品を観る楽しみを深めてくれるような内容となっていました。
繭山龍泉堂のギャラリートークは少し上級者向けの話が多いのですが、最後にはなかなか普段では触れないような作品を直に手にとって感触や重み、細部を確認することができることと、川島氏のユニークな語り口に毎回会場を埋め尽くすほどの来場者があります。
京橋エドグラン スペシャルトークイベントのレビューはこちら
もう一つ東京アートアンティークが力を入れたイベントは、今年で2回目の試みとなった「チャリティ入札会」です。今年は11店舗が参加し、参加店も初心者が積極的に楽しめるもの、楽しむきっかけになるようなものを念頭に出品しました。
また、入札価格の一部を慈善団体へ寄付する目的もありますが、参加店と入札者が共に社会へ貢献できることから新しい出会いや関心が生まれ、入札に参加する来場者も増えているように思います。寄付金額の総額は寄付手続きが全ての店舗で済み次第ウェブサイトでご報告いたします。
会期中は56店舗が企画展を行いましたが、年々ユニークな企画展が開催され、参加店にも力の入った展示が目立ちました。
一部をご紹介しますと、今年は染付や古伊万里などの食器を一工夫した展示が多く、値段も手頃なものが手に入りやすいことと、図柄の面白さや日本文化の良さを見直す風潮から若い方にも人気が高まっているようです。大量生産ではない、一点ものの良さに惹かれる方が増えているように思います。
長年に渡り七寸皿を七七枚集めた「喜寿のうつわ七十七の七寸皿 七十七撰七十七趣~明古染付七寸皿を蒐める」
図柄を厳選し、五寸皿の染付を五十枚集めた古美術川﨑の「古染付五寸皿展」
また、動物をテーマにした展示も毎年人気があり、今年は5店舗が動物をテーマに展示をしました。
若手作家を中心に動物をテーマにした四季彩舎の「♡Animals」展
開催した展覧会の一覧はこちら(2018年1月頃まで掲載)
次回の東京アートアンティークでも更に多くの方々に楽しんでいただけるよう、参加店一同精進して皆さまのお越しをお待ちしております。